外壁塗装の種類。

塗装の種類

 

アクリル樹脂系塗料

アクリル樹脂の特徴は透明度の高さです。

その透明性はプラスチックの女王と呼ばれるほど樹脂の中でもっとも優れており、無機ガラスをも凌ぎます。

また、耐候性が良く太陽にあたっても黄色くなったりボロボロになったりしません。

アクリル樹脂は水族館の透明な窓をはじめ、コンビニエンスストアなどの看板、自動車のテールランプ、携帯電話の表示窓など様々な用途に使われています。

高耐候・美しくきれい・固いが特徴です。

 

ウレタン樹脂系塗料

ウレタン樹脂は乾くと非常に硬くなり、材料の表面にコーティング膜を形成してくれます。この膜が材料の保護や顔料の保持(色あせが少ない)に役立ちます。

硬化後も柔らかい性質と密着性が高いことが特徴なため、曲面や細部の塗装にも適しています。トタンやアルミ、塩ビ、モルタル・コンクリートに塗装可能で、特に木部との相性が非常によい特徴があります。

ボーリングの玉などもウレタン樹脂から使われています。

耐摩耗性に優れ柔軟性が高いことが特徴です。

 

シリコン樹脂系塗料

シリコン樹脂系塗料の中で、現在もっとも使われているのがアクリルシリコン塗料やセラミックシリコン塗料です。シリコン単独では塗料として使えないので、アクリル樹脂やセラミックなどと反応させて作ったものが現在の普及品塗料です。

シリコンは、半導体やガラスに含有するケイ素のことで、地球上に大量に存在します。人体にとても優しく、口紅やアイシャドーなどに使われています。

ゴム状のものから硬い樹脂まで幅広いものが存在します。無色無臭で撥水性があります。耐油性、耐参加性、耐熱性に優れた不導体で、特に耐熱性についてはかなり高い耐熱温度を持つことが特徴です。

耐熱性・耐油性・撥水性が高いのが特徴です。

 

フッ素樹脂系塗料

1983年にアメリカのデュポン社で開発された古くから高い安全性と非粘着性があることから、現在では肉や卵がこびりつかない鍋やフライパンのテフロン加工などにも使われています。

耐熱性や耐久性も高い素材として知られています。フッ素樹脂系塗料はすぐれた耐候性により、塗りたての美しさを長時間保ちます。また強い塗膜と高い密着性によりキズやはがれにくい特徴をもっています。耐久性は普通の塗料の1.52倍と長時間、美観を維持します。

非粘着性・傷に強い・高密着が特徴です。

 

下地材の種類

 

プライマー

吸い込みしないものに塗布することで次に塗る塗料との密着を高める溶剤塗料です。初めに塗る塗料です。

 

シーラー

吸い込みを止める為に用いられ「樹脂」などを含んだ塗料です。劣化した下地に「浸透させ固める」塗料の吸い込みを止める

 

錆止め

錆の原因となる水と酸素を厚みのあるエポキシ樹脂で抑えることによって、錆による膨張を抑える塗料です。

 

フィーラー

下地の凸凹を滑らかにする目的で使用されます。ひび割れ(クラック)の補習に適した塗料です。下地を整える「下地調整機能」の目的で持ちいります。

 

 

 

 

コーキングの種類

 

ウレタン系とシリコン系のコーキングがあります。

シリコンの方が長持ちしますが、塗装のつきが悪いのでウレタンをお勧めします。

 

 

 

 

注意点

塗装はいろいろな種類があります。お客様の家にあった塗装を選ぶことをお勧めします。

また下地材も重要です。下地材がお客様の家に合ったものを選ばないと、いくら値段が高い塗装工事をしてもすぐに剥がれてきしまいます。そして工事したすぐはプロから見ても分かりません。分かるのは3年から5年後です。

 

もし見積を取られるときはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素だけではなく、下地材を何を使うか、コーキングは何を使うか聞いてみてください。答えられない営業マンは、お客様の家に適した塗装を選んでいるのではなく、自社が売りたい塗装を売っている証拠です。

 

下地材は壁には主にフィーラーという下地調整機能のある下地材がお勧めです。屋根には2液型シーラーがお勧めです。時々プライマーを見積する業者がいますが、そもそも劣化した外壁にプライマーを塗ると、外壁がプライマーを染み込んでしまい塗料と接着しません。下地材は見えなくなるので適当に安いものを選んでくる営業マンがいますので、何を塗るか聞いてみてください。答えれない営業マンは要注意です。

 

現在の外壁塗装ではシリコンがはやっていますが、シリコン単体では塗装に適しません。シリコンにアクリル、ウレタン、セラミックを混ぜることによってシリコン塗装が可能になります。シリコンはかなりの種類があるので、何を塗るか聞いてみてください。答えれない営業マンは要注意です。

 

また雨樋、木部、ハフ等にはウレタン系樹脂塗料がもっとも適しています。軒天は透湿性作用のあるケンエースが適しています。時々すべて外壁と同じもので塗る業者がいますが、後でたいへんなことになります。特に軒天は屋根の熱を逃がさなくてはならないので、透湿性作用のない塗料で塗ると家の温度が上がってしまいます。

コーキングも何を使うか聞いてみてください。シリコンなのか、ウレタンなのか。答えれない営業マンは要注意です。

 

外壁工事はいくらでも手が抜けます。たとえば塗料を薄めて塗ったりできます。しかし完成直後はプロの目にも分かりません。分かるのは3年から5年後です。

ちゃんと屋根に登って写真や動画を撮り、外壁診断をしてくれたか。工事中は写真で何を工事しているのか逐一知らせてくれるのか。そういった業者を選ぶことをお勧めします。

 

もし何かご質問があればいつでもお電話下さい。出来る限り丁寧に説明させていただきます。